皆さん、秋の夜長いかがお過ごしで?
秋と言いますと…
食欲?…基本ございません。
睡眠?…年中眠いです。
まぁ、色々ありますが、私個人としましては…馬です。
…馬。えぇ。馬です。
秋と言えば、G1!サラブレットの季節ですね。えぇ。
私、実は競馬が大好物でございまして。
と、言いましても、馬券等にはとんと興味はありませんで、
純粋に「馬」が好きなのです。はい。
レースはモチロン、その馬個人の逸話といいますか、生き様といいますか、
とにかく、知れば知るほど、熱いモノがこみ上げるのでございます。
で、せっかくのG1シーズン。馬を語らず何語る。てな訳で…
個人的にぶっ刺さった名馬をご紹介。
「ホクトベガ」
…もうね、彼女は最高ですから。
彼女って位なので、モチロン女の子な訳ですが、
彼女のデビューは1993年の1月。新馬戦を楽に逃げ切り、次走も勝って2連勝。
4戦目には見事にフラワーカップで初の重賞制覇。
順風満帆かに思えたが…
同い年の、それはそれは早くて強くて大人気の「ベガ」が立ちはだかる訳。
言うなら、同じクラスに似たような名前の女の子がいまして、
育ちも見た目も一級品。クラスの男子はメロメロな訳ですね。
で、桜花賞、オークスというG1レースでことごとく完敗。
一方「ベガ」にいたってはG1を2連勝。牝馬3冠に王手な状況。
で、ついに迎えたエリザベス女王杯。
1番人気はモチロン「ベガ」。誰もが牝馬3冠を疑いもしない。
一方の「ホクトベガ」は、前走の敗退もあり9番人気。
レースはやはりの「ベガ」中心。
ホクトベガは道中、最内でじっと足を溜め、最後の直線を待つ。
最後の直線に入り、先頭集団が一気に加速。
ホクトベガの前がぽっかり開いた瞬間最内を強襲。
見事に差しきってゴールイン。初のG1制覇、そしてベガから初の白星を挙げた訳です。
この時、関西テレビの馬場鉄志アナウンサーの、
「東の一等星、北斗のベガ!ベガはベガでもホクトベガ!」
という名実況が生まれた訳です。はい。
しかしこの勝利も、運が良かった、フロッグだと言われる結果に。
この後、ダート路線に以降し、2着に18馬身差の勝利や、交流重賞10連勝など、
圧倒的な強さを見せるも、当時のダート路線では、妥当な評価がされぬままでした。
しかし、ダートファンにとっては正にスターホース。
まぁ、私の大好きなダート路線で正に「女王」となった訳です。
しかし、世界最高峰のダートレース、ドバイワールドカップに招待された彼女は、
4コーナーにて、前の馬に追突、後続にも巻き込まれ、左前腕部複雑骨折のため、
予後不良、安楽死処分となりました。
サラブレットの命は儚く短い。でも、だからこそ素晴らしいのでは。
そう思います。
ちなみに、彼女の獲得賞金8億8812万6000円は、2009年に、
ウォッカが更新するまで、歴代牝馬最高獲得額でありました。
「この実況をお聞きの、大井の、そして、地方競馬ファンの皆さん、
私は何度でも言いましょう…ホクトベガ、やはりお前は強かった!!!」
パクの名馬のススメでした。イェイ。